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【子育て×アドラー】子どもを叱ることでおこる5つの問題とは


前回、「叱ってはいけない、ほめてもいけない子育て」について考えていきました。でも叱ってはいけないし、ほめてもいけないって難しいし、どうしたらいいの?って思いますよね。そこで今回は「叱る」というポイントに焦点を当てて考えていきたいと思います。

「叱る」という行為

まず「叱る」という行為がどのようなものか考えてみましょう。よく似た言葉で「怒る」というものがありますが、広辞苑にはこの2つは同じ意味となっています。つまり、「怒る」も「叱る」も力を使って子どもを押さえつけようとするという点においては同じ行為だと言えます。

でも、叱らなきゃいけない場面ってありますよね。お友達にいたずらしたり、誰かを怪我させたり、迷惑になる行為をしたり・・・その時、叱らない子育てをしていたら一体、どうすればいいのでしょうか?

それを考えるにはまず「子どもがなぜ問題行動を起こすのか?」というところを考えていかないといけません。アドラー心理学では以下の4つのパターンがあると言っています。

  1. その行動が不適切であると知らなかった
  2. その行動が不適切であると知っていたが、どうすればいいかわからなかった
  3. その行動が不適切であると知っていて適切な行動も知っていたが、望む結果が得られないと信じていた
  4. 不適切な行動をとることで注目を得ようとしていた

まず、その行動が不適切だと知らなかった場合、また適正な行動を知らない場合、叱るのではなく「教える」ということをすればいいのです。

子どもは親の「言葉」からではなく「行動・態度」から多くを学びます。「力」で押さえつけようとしても子どもは「怒鳴れば自分より下の人はいうことを聞くんだ」「暴力をふるえば自分の言い分が通るんだ」そう学習していきます。お母さんが子どもに伝えたいことはそんなことじゃないはずです。まずは冷静になって「教える」という立場を貫きましょう。

そして不適切な行動をとることで注目を得ようとしている時。この場合、子どもの目的は親に注目されることですから叱れば叱るほど子どもは問題行動をエスカレートさせていきます。対処法が少し難しくなってきますので、また別の回に詳しく説明しようと思います。

では、「叱る」という行為についてなんとなくわかってきたところで、叱ることでおこる問題点について考えていきたいと思います。

問題① 叱る人がいなければ不適切な行動をとるようになる

これは別の回で触れる「ほめる」と言う行為にも言えるのですが、叱ると言う行為は「叱られるか叱られないか」で物事を判断するようになると言う危険な側面を持っています。

叱られるから人を叩かない。
叱られないから平気でポイ捨てする。

それって私たち大人が子どもにしてほしいことなのでしょうか?叱ることで物事の本質が伝わりにくくなってしまいます。

問題② 親子関係が悪くなる

『幸せになる勇気』には次のような一節があります。

「怒りとは、人と人を引き離す感情である」

引用:幸せになる勇気

お母さんは「子どものためを思って」と叱っているかもしれません。しかし子どもにそれが伝わっているでしょうか?もしかしたら「私のことが嫌いなんだ」「支配しようとしているんだ」と伝わっているかもしれません。そうなるとどうでしょう。親子間の距離はどんどんひらいていきます。

子どもに大切なことを伝える時には距離が開いていては伝わりません。叱るのではなく「教える」ことで適正な距離を保ちましょう。

問題③ 子どもが消極的になる

「あれはダメ!」「これはダメ!」「あれしなさい!」と叱ってばかりいられるとあなただったらどう感じるでしょうか?私だったら「そんなこと言うなら何もしない!」となってしまいます。

子どもにおいても同じことが言えます。叱られてばかりいると「自発的に何かをするということをやめてしまう子」になってしまう危険性があります。

問題④ 注目を集めようとさらに叱られることをするようになる

子どもは叱られると一時的に問題行動をやめるかもしれません。しかし、「無視されるなら叱られた方がいい」と思っていたらどうでしょう。また叱られることを繰り返すようになります。

ところでなぜ、「無視されるなら叱られた方がいい」と思うのでしょうか。それは親が期待している結果を満たすことができない(=ほめられない)と思っているからです。

ほめられないなら叱られた方がいい。
無視されるなら叱られた方がいい。

そうやってどんどん問題行動がエスカレートしていきます。

問題⑤ 「私には能力がない」と思うようになる

叱られて育った子どもは「私には能力がない」「親は私の敵だ」と思うようになります。極端に感じるかもしれませんが、私自身はそうでした。ずっと注意され、叱られて育って「私にはなんの能力もない。価値なんてないんだ」と思い続けていました。

でもそんな思いを持ち続けていると子どもはいつまでたっても自立できません。子育ての最終目標は「子どもの自立」だと私は思っています。「私にはなんの能力もない」なんて思い続けていたら、一向に自立できないですよね。

 

最後に

  1. 「叱る」という行為がなぜ行われているのか考えよう
  2. 問題① 叱る人がいなければ不適切な行動をとるようになる
  3. 問題② 親子関係が悪くなる
  4. 問題③ 子どもが消極的になる
  5. 問題④ 注目を集めようとさらに叱られることをするようになる
  6. 問題⑤「私には能力がない」と思うようになる

今回は「叱る」という行為について考えていきました。お母さんだって人間です。ついカッとなってしまう時だってあります。このカッとなってしまうことについてもいずれお話ししていきたいと思っていますが、叱ることで得られるものは何もありません。今は「教える」という行為ができるようにお互い努めていきましょう。

 

《参考図書》
幸せになる勇気
Passage


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